今回も鬼子母神の紹介編です。
池袋というところは、
関東ローム層という火山灰の積み重なった武蔵野台地の東部にあたり、
鬼子母神堂がある一画もこの大地の上にあります。
武蔵野台地は地盤が固く、地震にも強い為、
池袋や雑司ヶ谷のこの高台一帯は割と災害に強いです。
関東大震災の際も鬼子母神の森は、
どうやら無事だった様子の窺われる写真があります。

鬼子母神にはたくさんパワースポットがありますが、
中でもご紹介したいのは写真にある大イチョウです。
私が子供の頃には直接木に触れましたし、銀杏も拾ってました。
現在は人が入れないように柵で囲ってます。
樹齢は600年前後、天然記念物に指定されております。
鬼子母神は子供に関係が深いので、この大イチョウも
子供を授けることをかなえる弁財天の御神木となっております。

そして境内には昭和30年代から時間が止まったような風景があります。
ここパワスポというかタイムスポットみたいな感じ、駄菓子屋さんです。
駄菓子屋さんと言えば「駄菓子屋のおばあちゃん」はセット。
最近はよくTVでも取材を受けられているので知りましたが、
結構、別の方に代わられていらしたんですね。
私は何故か「駄菓子屋のおばあちゃん」は、
いつも同じ人で歳をとらないと思っていました。（＾＾）
この駄菓子屋さん、
1711年頃から境内で切飴の製造販売をしており、
その飴が界隈で流行り、
「これも鬼子母神のお助けのおかげ」と思われたそうです。

将軍も参拝するパワースポット。
暴れん坊将軍 吉宗公は、
雑司ヶ谷方面によく鷹狩や遊びに来ており、
たびたび鬼子母神に参拝され、
以後の将軍も同様に、
雑司ヶ谷方面で鷹狩等を行い、
この鬼子母神に参拝しているらしく、
その為、当時の境内は色々な商店が出店し、
華やかだったそうです。

最近、私の子供の頃には無かった、
団子屋さんが境内にあることに気づきました。
お店の方に伺うと、
昔あった団子屋さんを復元したとの事。
昔っていつの時代の事なのか
その時はわかりませんでしたが、
多分江戸時代のことなんだと
この項を調べていて理解しました。

余談ですが、
この団子屋さんの中に、
雑司ヶ谷七福神の大黒天が、
団子のような丸いお腹で座ってらっしゃいます。

雑司ヶ谷鬼子母神：
東京都豊島区雑司ヶ谷3-15-20
最寄り駅：都電荒川線「鬼子母神前駅」
東京メトロ副都心線「雑司ヶ谷駅」、1番出口より徒歩5分
JR池袋駅東口からは、明治通りを新宿方向へ15分

記事の参考資料：「雑司ヶ谷鬼子母神　威光山法明寺」冊子
「雑司谷小学校　創立50周年記念誌」