TOKYO縁結日2017ネタの続き
東京都から当日のアンケート結果が、公開されてましたのでご紹介がてら、ちょっと今後注意頂きたい統計数字の見方のお話。

回収数は400票。参加者からみる回収率は13％。

あれ？帰り際に係の人たちが回収していたのですが、予想以上に少ないです。
一般的に統計数字でほぼ統計として参考できる最小数は100票と言われてます。今回は一応傾向を見るには統計上は成立してます。
但しこれだけ少ないと、アンケートを答える人に、ある程度偏りがあることは考慮しないといけません。
アンケートを書くことが好きな人や積極的な人の回答ですから、すべてを結果は語っていないという事です。こういう結果はあくまで傾向として捉えてくださいね。

★回答の性別比：女性66％、男性34％

★年齢比：

【女性】20代24％、30代46％、40代14％、50代7％、60代以上9％。
【男性】20代18％、30代41％、40代23％、50代12％、60代以上6％
やはり全体で女性の20代・30代の方が多いですね。実際、会場で僕が感じても6割くらい女性が多いと思いました。ただし、50代以上の男女は実際には割合的にはもう少し多いと思います。まあ、僕のような同業者も多かったですけど。

★イベント全体の感想
【女性】とてもよかった14.8％、良かった49.4％、あまりよくなかった3.4％、よくなかった2％
【男性】とてもよかった21％、良かった52.4％、あまりよくなかった3.2％、よくなかった0.8％
全体でも性別でも6割を超えた方が好意的ですが、女性の方がやや評価は男性73.4％に比べ64.2％とやや辛口です。
この評価の差。面白いですね。
アンケートがざっくりこの程度の数値しかとってませんのでわかりませんが、参加した女性から見ると内容（得たい情報やイベントなど）が、ほんの少し期待外れだったのかもしれませんね。会場内の人の動きやミニイベントで予期せぬ渋滞もありましたし、女性は男性と違ってリアリティを求めますので、もう少し現実の生活環境に踏み込んだ情報が欲しかったのかもしれません。それを読み解くカギは次の設問

★結婚への一歩を踏み出すため、必要と感じる支援
①結婚・婚活に関する情報収集、②安定した収入を得るための雇用・就業に関する支援、③プライベートの時間を充実させるためのライフ・ワーク・バランスの推進、④（将来的に子供を安心して海育てられるための）妊娠・出産・子育てに関する支援、⑤結婚後の住まいに関する支援

で、①～④は約4割～5割が必要と回答。⑤は2割程度だったそうです。（複数回答）結婚を夢みても、実際の生活が成り立たなければどうしようもないです。③④は現在進行形の課題。「結婚後の住まい」は有識者が語るほど現実的にはとらえられていないようです。交際していざ「結婚」となっての「住まい」ですから優先順位は低いという事でしょう。

女性が求める結婚・婚活に関する情報はどういうものか、男の僕には大変興味があります。実際、このイベントに参加したのも、そもそもこうしたイベントに関心を持つ方がどのくらいいらっしゃるのか、興味がありました。前日の金曜日の小池知事のTV出演や数回のNEWSで34.4％の方が、テレビで開催を知ったと回答してます。（ネット記事は15.4％）。

さして多くは露出してないのですが、それで3,000名の来場は大したものです。

惜しむらくは、やはりやっつけイベントで準備時間がなかったと感じます。もう少し顧客目線での次回開催が待たれますね。かくいう私ども結婚相手紹介サービスを行う身としても、皆さんと同じ目線から婚活情報や結婚相談所について情報を提供するように務めねばと思う次第です。

ちなみに、我が全国仲人連合会の参加した情報提供ブースが役に立ったかも聞いているのですが、東京都らしく各社公平に「一定数の方に選ばれている」でキレイに片づけられておりました（＾o＾）