風が秋を乗せてきましたね。
池袋は秋祭りです。
私が小さい時は、お祭りの山車を引くのは小学生の低学年以下、高学年は子供神輿です。
山車は小さな子供たちがお母さんと一緒に、楓のような手で綱を持って引き、
山車の上は振り落とされないくらいの年齢の子が太鼓を叩きます。
ドンドン・カッカッカ
単調なリズムをきざみながらゆっくりと山車は動いて行きます。
その後ろを子供神輿が「ワッショイ、ワッショイ」と叫びながら、
左右に波に揺れる船みたいな勢いで進みます。
数十年も前なんですよね。当時のお祭りはホント、引手も担ぎ手も、子供がたくさんいて盛況でした。
お神輿を担ぐと、担いだ肩がもう赤く腫れて痛くて痛くて。
でも、終わった後にもらうお赤飯のおにぎりが、とてもおいしかったです。
今は残念ながら、まだまだ往時の面影はありません。

今日はお祭りという事で、氏神の大鳥神社を参拝して帰る時、前からどこかの町会の子供神輿と山車とすれ違いました。
子供神輿を見ると、多くはお年寄りが担ぎ手で回りを固め、中に数人の子供が担いでいました。
背が低い子は担ぐというよりバンザイしてるか、ぶら下がっているように見えます。
ちょっと笑っていると、道でお神輿を見送っていたおばさんが、苦笑しながら申し訳なさそうに語りました。
「ホント、（子供が）集まらなくて、担いでいる子が可哀想だよねぇ」

豊島区は2014年に東京23区で唯一「消滅都市」に指摘され、
それをきっかけに特に女性の区民の話を聞き、様々な施策を打ち出しています。
昨今のニュースでも、豊島区は待機児童の解消策として区役所が入る同じビル内に、
０～５歳児を対象した定員６０人の認可保育所を来年４月に設置予定、区によれば、
区役所と同じ建物に認可保育所が開設されるのは全国初だそうです。

待機児童策も頑張って住みやすい街づくりに腐心している豊島区で、
お見合い結婚して住んでいただき、たくさんの子供とお母さんがお祭りに参加している光景を
勝手に夢見て今日もお仕事をしております！